
軽自動車と普通車の違いを項目別に徹底解説!|維持費や性能などのメリット・デメリットも
2025.04.19
「車を買いたいけど軽自動車・普通車どちらにすればいいの?」
「軽自動車と普通車、何が違うの?」
このような疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、軽自動車と普通車の違いを項目別に詳しく比較説明します!その他にも、それぞれのメリット・デメリットやどちらがおすすめか見極めるポイントについても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
軽自動車と普通車の定義
軽自動車とは、全長3,400㎜以下・全幅1,480㎜以下・全高2,000㎜以下のものです。対して普通車とは、全長4,700㎜・全幅1,700㎜・全高2,000㎜以上いずれか1つでも上回るものとされています。
ここからは、それぞれの定義を法律的な規格について詳しく紹介します。
軽自動車の定義
軽自動車とは、道路運送車両法で定められた日本独自の車両区分です。現在の規格では、全長3.4m以下・全幅1.48m以下・全高2.0m以下・総排気量660cc以下・乗車定員4名以下とされています。
これらの条件をすべて満たすことで「軽自動車」と認められます。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 |
軽自動車 | 3.4m以下 | 1.48m以下 | 2.0m以下 |
普通車の定義
普通車は、軽自動車よりもサイズや排気量が大きい車両の総称です。道路運送車両法により、小型自動車(全長4.7m以下・全幅1.7m以下・排気量2,000cc以下)と普通自動車(それ以上のサイズ)に分類されますが、これらをまとめて「普通車」と呼びます。
乗車定員が多く、広い車内空間や高い走行性能が特徴で、長距離移動や家族での使用に向いています。機能性・快適性が高いため、価格は軽自動車より高めとなる傾向があります。
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 |
小型自動車(5ナンバー) | 4,700mm以下 | 1,700mm以下 | 2,000mm以下 |
普通自動車(3ナンバー) | 上記いずれか1つでも超える | 上記いずれか1つでも超える | 上記いずれか1つでも超える |
軽自動車と普通車の違いを項目ごとに比較!
「車の購入を考えているけれど、軽自動車にするべきか普通車にするべきか悩んでしまう」という方も多いでしょう。ここからは、軽自動車と普通車の違いを車両価格・走行性能・安全性能に分けて紹介します。
車両価格
軽自動車は、一般的に普通車よりも安価に購入可能です。100万円台前半で購入できるモデルもあるので、車両価格の安さを重視される方にとっては非常に魅力的だといえます。
一方、普通車は装備や車格に応じて価格帯が幅広く、安いものでも150万円以上します。
走行性能
走行性能は、排気量や車体剛性の面で言うと普通車のほうが優れています。高速道路での安定感や加速力、長距離走行時の疲れにくさでは普通車に軍配が上がります。
一方、軽自動車はコンパクトな車体で小回りが利きます。都市部の狭い道や狭い駐車場を使うことが多いなら、軽自動車を選択するのも良いですね。
安全性能
安全性能も、ボディサイズと重量の関係から、普通車のほうが優れています。
ただし、最近の軽自動車は「サポカー」などの予防安全機能が標準化されつつあるので、安全性は確実に向上しています。とはいえ、家族での長距離移動や高速走行が多い方は、より安心感のある普通車を選ぶのがおすすめです。
乗車人数
軽自動車の乗車定員は最大で4人と法令で定められており、それ以上は乗れません。対して、普通車は5人以上が乗れる車種も多く、ミニバンなどでは7~8人乗りも可能です。
頻繁に家族や友人と一緒に出かける機会が多い方や、送迎の機会が多い方には普通車の購入が適していますが、通勤など、一人での移動が主な用途であれば軽自動車でも十分です。
エンジン
軽自動車には排気量660cc以下という制限があるため、エンジンの基本性能では、普通車に比べると力不足です。高回転まで回転数を上げないと加速が弱く、坂道や高速走行では少しパワー不足を感じる場面もあります。
一方、普通車は1000cc以上の排気量が主流で、同じ車種であってもハイブリッドやターボなどのラインナップにより燃費に優れたモデルや加速に優れたモデルなど多彩な選択肢が存在します。パワーやトルクの余裕を求める人には、普通車のエンジン性能が大きな魅力となるでしょう。
燃費
燃費性能は一概にどちらが上とは言えませんが、市街地での低速走行が多い場合は、軽自動車の方が燃費効率が良い傾向にあります。さらに近年の軽自動車はハイブリッド技術やアイドリングストップ機能などが充実し、実燃費でも20km/Lを超える車種もあります。
ただし、高速道路や長距離走行ではエンジン負荷が増えるため、ハイブリッド仕様の普通車の方が燃費が安定するケースも見られます。
高速道路の料金
軽自動車は、高速道路の料金が普通車に比べて約2割安く設定されています。そのため、長距離移動が多い方にとっては経済的メリットが大きいです。
また、ETC割引の適用条件もほぼ同等のため、軽自動車の方がトータルで得になる場面も多いでしょう。
ナンバープレートの色
ナンバープレートの色も軽自動車と普通車の違いの一つです。軽自動車は「黄色ナンバー(自家用)」または「黒ナンバー(事業用)」、普通車は「白ナンバー(自家用)」または「緑ナンバー(事業用)」になっています。
ただし、限定的に交付されるラグビーワールドカップやオリンピック記念などの特別仕様ナンバーを申し込むことで、軽自動車でも白ナンバーが選べることがあります。また、2024年度から軽自動車のナンバープレート色も白ベースで周囲のみ黄色となり、見た目の違いはそこまでなくなってきました。
乗り心地
乗り心地に関しては「普通車の方が良い」と言われることが多いです。サスペンションの質・ホイールベースの長さ・車体剛性の違いなどにより、揺れや音を抑えることができるのが大きな要因でしょう。
長距離や高速道路での快適性は、普通車の強みといえます。とはいえ、軽自動車も最新モデルでは静音設計が進んでおり、街乗りレベルでの乗り心地は大きく改善されています。長距離移動の機会が多い方ではなければ、そこまで大きな差を感じることはないでしょう。
居住性
居住性では普通車が有利です。ボディサイズに余裕がある分、前後席ともに足元や肩まわりに余裕があります。
一方、軽自動車は全幅が1.48m以下と定められているため、どうしても横方向のスペースが狭く感じられることがあります。ただし、近年普及が進んでいるスーパーハイト系の軽ワゴンでは天井を高くすることで頭上空間が広く感じられる設計となっているため、身長の高い方でもそこまで圧迫感を感じることなく過ごせるでしょう。
どちらがお得?軽自動車と普通車の維持費
車を購入するなら、維持費にも着目したいですね。ここからは、軽自動車と普通車の維持費の違いについて紹介します。
保険料
自賠責保険料は、軽自動車の方が割安に設定されています。例えば24ヶ月の自賠責保険料では、軽自動車は約17,540円、普通車は約17,650円と、数百円ですが軽自動車のほうが安価です。
また、任意保険に関しても、軽自動車は事故による損害が比較的少ないと見なされる傾向があるため、保険料が低くなることも珍しくありません。ただし、ドライバーの年齢や等級、保険内容によって差が出るため、実際の見積もりで比較することが大切です。
12ヶ月 | 24ヶ月 | 36ヶ月 | |
---|---|---|---|
軽自動車 | 11,440円 | 17,540円 | 23,520円 |
普通車 | 11,500円 | 17,650円 | 23,960円 |
差額 | +60円 | +110円 | +440円 |
税金
自動車にかかる税金は、軽自動車が圧倒的に有利です。
自動車重量税は軽自動車は年5,000円(新車・2年)と安く、普通車の約半分。排気量や車重が上がるほど、普通車の税負担は大きくなるため、コスト重視の方には軽自動車の優位性が際立ちます。
車両重量 | 13年未満 | 13年経過 | 18年経過 |
軽自動車 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
0.5t以下 | 5,000円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1t | 10,000円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5t | 15,000円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2t | 20,000円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5t | 25,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
~3t | 30,000円 | 68,400円 | 75,600円 |
さらに、自動車税軽自動車税は年額10,800円に対して、普通車の自動車税は排気量によって変動し、最も安い1000cc以下でも年額25,000円程度です。
総排気量 | 通常(13年未満) | 重課(13年超※) |
---|---|---|
軽自動車(三輪以上) | 10,800円 | 約12,900円(約20%増) |
1,000cc以下 | 25,000円 | 約28,800円(約15%増) |
1,000cc超〜1,500cc以下 | 30,500円 | 約35,100円 |
1,500cc超〜2,000cc以下 | 36,000円 | 約41,400円 |
2,000cc超〜2,500cc以下 | 43,500円 | 約50,000円 |
2,500cc超〜3,000cc以下 | 50,000円 | 約57,500円 |
3,000cc超〜3,500cc以下 | 57,000円 | 約65,600円 |
3,500cc超〜4,000cc以下 | 65,500円 | 約75,300円 |
4,000cc超〜4,500cc以下 | 75,500円 | 約86,800円 |
4,500cc超〜6,000cc以下 | 87,000円 | 約100,000円 |
6,000cc超 | 110,000円 | 約126,500円 |
車検
車検費用も軽自動車のほうが割安です。法定費用に加え、整備費用や交換部品代などがかかりますが、軽自動車は部品が小型であることや整備の手間が少ないことから、総額5〜8万円程度で済むことが多いです。
一方、普通車は車種にもよりますが、10万円以上かかるケースも。新車購入時の初回車検を除き、以後2年ごとの費用は維持費全体に大きく影響するため、注意が必要です。
ガソリン代
燃費の良さは軽自動車の大きな魅力。最新モデルでは実燃費20km/L以上も珍しくありません。対して普通車は車体が重く、エンジンも大排気量なため、燃費は10〜15km/L程度にとどまることが多いです。
駐車場代
駐車場代は基本的に車の大きさで変わるわけではありません。しかし、軽自動車専用区画が設けられている駐車場では、軽自動車の方が安い料金に設定されていることも多いです。
自宅敷地内に駐車する際も、軽自動車は非常にコンパクトなので、狭い駐車場でも簡単に駐車することができますね。
軽自動車のメリット・デメリット
ここからは、軽自動車のメリット・デメリットを整理して紹介します。自分に向いている車がどちらか、以下を材料に確認してみてください。
メリット
軽自動車の最大のメリットは、維持費の安さと車両価格の手頃さです。自動車税や重量税、自賠責保険などの負担が普通車に比べて圧倒的に少なく、維持費の節約が期待できます。維持費の安さが魅力となって、軽自動車を選択する人も多くなりました。
また、車体がコンパクトなため、小回りが利き、都市部の狭い道路や駐車場でも扱いやすいのもメリットです。
デメリット
軽自動車のデメリットは、排気量が660cc以下に制限されているため、高速道路や坂道ではパワー不足を感じる場面が多くなることです。特に車体の大きなハイトワゴンではパワー不足をより感じるかもしれません。
また、コンパクトな車体ゆえに室内空間が狭く、長距離ドライブや大人数での移動には向かないケースもあります。
軽自動車がおすすめな人
日常の買い物や通勤など、近距離の移動がメインの人には軽自動車がぴったりです。車体がコンパクトで取り回しがしやすいため、運転初心者の方にもおすすめできます。
維持費を抑えてコスパ重視で車を選びたい方・都市部に住んでいて駐車場スペースに限りがある人にも適していると言えるでしょう。
普通車のメリット・デメリット
ここからは、普通車のメリット・デメリットを整理して紹介します。自分に向いている車がどちらか、以下を材料に確認してみてください。
メリット
普通車の最大のメリットは、走行性能の高さです。高速道路や坂道でもストレスのない加速や安定性を発揮します。
さらに室内空間や荷室も広く設計されているものが多く、ミニバンなどの車種では多人数での移動やアウトドアにも対応できます。また、デザインや車種の選択肢が豊富で、スポーツカーやSUVなど自分のライフスタイルに合った車を選べるのも魅力です。
デメリット
普通車のデメリットは、車両価格と維持費の高さです。車両価格・自動車税・保険料・重量税・燃料費などのコストが軽自動車よりも多くかかります。
また、車体サイズが大きいため、狭い道や駐車場での取り回しが難しく、運転に慣れていない人には扱いづらい場合も珍しくありません。あらゆる消耗品の価格も高めで、日常のランニングコストもかさみやすいのがデメリットです。
普通車がおすすめな人
家族や友人5人以上で移動することが多い方や、頻繁に長距離を移動する方には普通車が最適です。荷物も多く積めるので、アウトドア好きの方など、荷物の多い方にもおすすめできます。
また、運転に慣れている方や、車にこだわりがある方にもおすすめです。豊富な車種の中から好みに合った車を選べるのも魅力として挙げられます。
動力性能や安全性、快適性を重視する方にとって、普通車は満足度の高い選択肢となるでしょう。
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ここまで、軽自動車と普通車の違いを紹介してきました。
軽自動車も普通自動車もそれぞれメリット、デメリットがあります。ご自身の用途にマッチした車を購入することが非常に大切です。
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