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商用車の定義とは?乗用車・社用車との違いや選び方、人気の車種まで詳しく解説

2024.11.04

企業が持つ車には、商用車・社用車・営業車など、たくさんの種類があります。

使用目的によって大きさや必要な機能が異なってきますので、商用車を購入する際は十分に検討することが大切です。

この記事では「商用車」の意味や社用車・営業車との違いのほか、商用車を選ぶポイントや、商用車としておすすめの車種まで詳しく説明していきます。

 

「商用車」の定義とは?

商用車とは、トラック・バン・バス・タクシー・工事用車両など、主にビジネスや業務目的で使用される車両の総称です。

貨物や人員の輸送、特殊作業に用いられる自動車など、広く「業務遂行を支援する車」は商用車と呼ばれます。

 

商用車と、乗用車・社用車・営業車の違い

何気なく使われる「商用車・社用車・営業車」という言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか?

用途 定義 主な車種
商用車 明確な定義はない。貨物や人員の輸送、特殊作業など、広く「ビジネスや業務上の目的で使う車」を指す トラック、バン、バス、ダンプカー、タンクローリー、クレーン車など
社用車 会社が所有し業務目的で使用する車のこと。営業・施設間の移動・資材の運搬など幅広く活用する セダン、ワゴン、バン、軽自動車など
営業車 特に営業活動に使用される社用車。顧客訪問や商品サンプルの運搬などに使われる セダン、ハッチバック、コンパクトカーなど
貨物車 貨物の輸送を主な目的とする商用車のこと トラック(小型、中型、大型)、バンなど

商用車は「明確な定義はないが、商用に使われる車全般」社用車は「法人や団体が所持していて、業務に使用する車のこと」です。そう考えると、そこまで大きな差はないかもしれませんね。

 

商用車の特徴

商用車の特徴は、大きく分けてナンバープレート・車両の構造・税金の3つです。以下から、それぞれ詳しく説明します。

 

ナンバープレート

商用車のナンバープレートは、用途や車種によって色が異なります。

商用車を導入する際はこういったナンバープレートを取得する必要があります。

運輸支局や軽自動車検査協会などで手続きを行わなければいけませんが、1〜2日程度で取得できることが多く、そこまで煩雑ではありません。

 

車両の構造

商用車は、その用途に応じて特殊な構造を持っています。具体的には以下のような点です。

種類 特殊な構造
 貨物車 大量の荷物を積載できる広い荷台
荷物の出し入れを行うための大きな開口部
荷崩れを防ぐための固定具や仕切りがついている
 乗合自動車 乗客の乗り降りをしやすくするために通路を広くとる
座席の間隔を調整してより多くの乗客を載せられるようにする

また、頻繁な使用や重い荷物の運搬に耐えられるよう、頑丈な車体構造になっていることも多いです。

車両には本当にたくさんの種類があるので「自社ビジネスの生産性向上のためにどのような構造の車が必要なのか」明確にし、適切な車両を選ぶことが大切ですね。

 

税金

商用車には、自動車税・軽自動車税・自動車重量税などに軽減措置が適用されます。

また、法人が所有する商用車は固定資産として減価償却の対象となり、税制上のメリットを受けられることがあります。

こうした税金の仕組みをうまく活用すれば、車にかかるコストを抑え、会社の利益を増やすチャンスにもなるでしょう。

ただし、具体的な税額や適用条件は車種や使用状況によって異なるため、専門家に相談することをおすすめします。

 

商用車を選ぶポイント

自家用車と違い、商用車はたくさんの人が使うものですし、用途も限定されていることが多いです。

一度に複数台購入することも多いので「限られた予算の中でどの車種を購入するのか」精査する必要がありますね。

ここからは、商用車を購入する際のポイントを6つ紹介します。

 

利用目的は?

商用車は、利用目的に応じて必要な機能や性能が大きく異なります。そのため、利用目的を明確にすることが大切です。

貨物輸送が主な目的なら積載量が重要ですし、営業活動が主な目的なら乗り心地や燃費を重視した方が良いでしょう。

目的に合った車を選ぶことが、業務効率の向上や経費の削減などの効果につながります。

 

荷物の量や頻度に合っているか?

運搬する荷物の量や頻度を考慮することも重要です。

例えば、日常的に大量の荷物を運ぶ場合はハイエースやキャラバンなど大型の貨物車が適していますが、小口配送が多い場合はエブリイや N-VANなどの機動性の高い小型車やバンの方が良いですね。

また「荷物を運ぶこともあるものの、ルート営業として使うことの方が多い」なら、荷室の広さよりも座り心地を重視した方が良いでしょう。

荷物の大きさや量、使用頻度などを洗い出した上で、適切な車を選ぶことをおすすめします。

 

乗車予定の人数は?

「一度に何人乗るのか」も考慮する必要があります。

例えば営業車として使用する場合は2〜5人乗りの車両で十分ですが、従業員の送迎や乗客輸送を行う場合はそれ以上に座席が必要です。

あくまで目安ですが、軽バンなら大人4名・普通車のバンは大人5名・大型バンだと最大9名まで乗車できます。

長距離移動が多い場合は乗り心地も考慮する必要がありますので、乗車人数や距離などに配慮して車選びを進めましょう。

 

走る道の幅は?

主な走行エリアの道路状況を考慮することも重要です。

都市部の狭い道路を頻繁に走る場合は、小回りの利く小型車が適していますが、高速道路や広い道路を主に走行する場合は、大型車でも問題ありません。

また、山間部や未舗装路を走行する機会が多い場合は、四輪駆動車を選ぶ必要があるでしょう。安全性の向上や業務の効率化のためにも、適切な車幅の車を選ぶことが大切です。

 

燃費の良さは?

燃費の性能は車のランニングコストを大きく左右します。

走行距離が長い場合や、頻繁に使用する場合は特に重要です。年間走行距離が30,000kmである車を例にして考えてみましょう。

燃費15.0km/lの場合:30,000km÷15.0km/l=2,000リットル必要
燃費10.0km/lの場合:30,000km÷10.0km/l=3,000リットル必要

 

ガソリン価格を150円/lとすると、年間の燃料費は以下のようになります。

燃費15.0km/l:2,000リットル×150円=300,000円
燃費10.0km/l:3,000リットル×150円=450,000円

 

あくまで上記の条件の話ですが、燃費の良い車を選ぶことで、年間150,000円もの節約に繋がるのです。

また、近年は環境への配慮から、ハイブリッド車や電気自動車など、燃費性能の高い商用車も増えています。

ただし、燃費が良い車は本体価格が高い場合もあるため、初期コストとランニングコストのバランスを考慮する必要があるでしょう。

このように燃費が良い車を選ぶことで、経費削減と環境への配慮の両立が可能となるでしょう。

 

価格や維持費は?

最後に、価格や維持費を検討しましょう。

初期費用だけでなく、燃料費・保険料・税金・メンテナンス費用などの維持費や、減価償却・税制優遇措置も含めたトータルコストを計算することが重要です。

高い車を買っても維持費が安ければ長期的にはお得と言えますが、逆に安い車でも維持費が高ければ結局は高くつくこともあります。

事業の安定と成長のためにも、車の価格と維持費を慎重に検討してみてください。

 

社用車を選ぶ際の注意点

社用車のを購入する際は、法的責任や保険など、さまざまな側面まで考慮する必要があります。ここからは、社用車選びの際の重要な注意点について詳しく紹介します。

 

法人向けの自動車保険に加入する必要がある

社用車は、使用形態や事故リスクが個人使用の車両とは異なるため、個人用の自動車保険ではなく、法人向けの自動車保険への加入が必要です。

法人向け保険には、フリート契約(10台以上の一括契約)とノンフリート契約(9台以下の個別契約)があり、車両台数や使用状況に応じて選択することになります。

適切な法人向け保険に加入すれば、事故時の補償にきちんと補償を受けることができますよ。

 

事故を起こした時の責任者

社用車が事故を起こした場合、その責任の所在を明確にすることが重要です。

一般的に、業務中の事故であれば会社(使用者)にも責任が及びます。「使用者責任」や「運行供用者責任」とも言いますが、従業員とともに会社も責任を負うことになるのです。

一方、業務外の事故の場合は、原則として従業者個人が責任を負うことになります。この場合、会社には使用者責任も運行供用者責任も発生しません。

ただし、具体的な責任の範囲や対応方法は状況によって異なります。万が一に備えて専門家に相談し、社内ルールを整備しておくと良いでしょう。

 

社用車におすすめの車5選

せっかく購入するなら、用途に応じて、適切な車種をきちんと選びたいですね。ここでは目的別に、社用車におすすめの車種を5つ紹介します。

 

トヨタ ハイエース

トヨタ ハイエースは、多目的に使える大型バンです。

広い荷室と多様な乗車定員オプションにより、貨物輸送から乗客輸送まで幅広いニーズに対応できます。

1,695~1,880mmと幅が大きいので狭い道を走るのには向いていませんが、信頼性と耐久性の高さから、さまざまな業種で社用車として愛されています。

車種 トヨタ ハイエースバン
価格 2,439,500円~3,765,500円(税込)
燃費 約6.8~14.1km/L(WLTCモード)
乗車人数 2~9人
最大積載量 約1,250kg

 

トヨタ プロボックス

トヨタ プロボックスは、コンパクトながら広い荷室を持つステーションワゴンです。特にハイブリッドモデルは燃費が良くて経済的

小回りが利き積載性も高いため、小口配送や営業車としても多く使われています。

車種 トヨタ プロボックス
価格 1,529,000円~2,052,000円(税込)
燃費 約22.0 km/L(WLTCモード)*ハイブリッド
乗車人数 2~5人
最大積載量 400kg

 

スズキ エブリイ

スズキ エブリイは、コンパクトで小回りが利き、狭い道でも扱いやすい車です。

室内スペースが広く荷物をたくさん載せることができるので、花屋や牛乳屋など、軽めの荷物を載せることが多い職種で多く使われています。

燃費も悪くないので、使い勝手が良い上にランニングコストも抑えられるのは嬉しいですね。

車種 スズキ エブリイ
価格 1,197,900円~
燃費 14.6~17.2 km/L(WLTCモード)
乗車人数 4人
最大積載量 350kg

 

日産 キャラバン

日産キャラバンは、多目的に使える大型バンとして知られています。

9人まで乗ることができますが、豊富な乗車定員オプションを備えており、シートを倒せば荷室の長さを活かして木材や脚立などの長い荷物を載せることも可能です。

貨物輸送から乗客輸送まで幅広く使用できるので、さまざまな業種で重宝されています。

車種 日産 キャラバン
価格 2,580,600円~6,679,200円
燃費 約8.5~11.3 km/L(WLTCモード)
乗車人数 3~9人
最大積載量 約1,250kg

 

トヨタ カローラアクシオ

トヨタ カローラアクシオは、コンパクトなセダンでありながら広いトランク容量を持つ車種です。比較的車両価格が低いので、まとめて車を購入する法人に選ばれることが多いです。

特にハイブリッドモデルは燃費性能が非常に高いので、初期費用だけでなく、ランニングコストを抑えたい方にもおすすめできます。

車種 トヨタ カローラアクシオ
価格 1,639,600円~2,205,600円
燃費 約15.6〜27.8 km/L(WLTCモード)
乗車人数 5人
最大積載量 未記載 トランク容量は461L(ゴルフバッグ4個分)

 

商用車は、目的に合わせて購入しましょう

ここまで、商用車の定義やおすすめの車種を紹介してきました。

法人さまにお話を伺うと「まとめて何台か購入したいが、初期費用はなるべく抑えたい」「中古車だと修理のリスクが高そう」と悩まれていることも多いです。

できる限り故障のリスクを抑えてランニングコストを抑えるには、信頼できる販売店を見極めることが大切です。

バディカダイレクトでは、理想のお車と出会うためのカウンセリングから、納車、アフターサポートまで責任をもってお手伝いいたします。中古車購入をお考えの方は、ぜひバディカダイレクトにお問い合わせください。

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